「今年はどんな施策に力を入れるべきだろう…」 「業界全体がどう変わっていくのか、先が読めない…」 「人手不足が深刻で、このままではサロン経営が立ち行かない…」
サロンオーナーの皆さん、2026年の業界動向に不安を感じていませんか?
2026年の日本サロン業界は、大きな転換点を迎えています。美容室市場は過去5年で最大の1兆3,884億円を記録する一方、美容室の倒産件数は過去最多の235件に達しました。
この記事では、最新の市場データと業界調査をもとに、2026年のサロン業界で起こる5つの重要な変化を解説します。生き残るサロンと淘汰されるサロン、その分岐点が見えてきます。
2026年サロン業界の全体像:二極化の加速
美容室市場:1兆3,884億円で過去最大
美容室市場は、2025年上期時点で1兆3,884億円(前年比2.5%増)に達し、過去5年で最大の規模を記録しました。
指標 | 2025年 | 前年比 |
|---|---|---|
美容室市場規模 | 1兆3,884億円 | +2.5% |
女性1回あたり利用金額 | 7,668円 | 過去最高 |
男性1回あたり利用金額 | 4,879円 | 過去最高 |
しかし、この成長は来店客数の増加ではなく「単価上昇」によるものです。物価高騰を背景とした価格改定の浸透が主な要因であり、値上げに成功した店舗と、価格競争から抜け出せない店舗の二極化が進んでいます。
エステ市場:5年連続マイナスから回復の兆し
エステティック市場は、2024年度に前年度比98.3%の3,043億円となり、5年連続のマイナス成長を記録しました。
セグメント | 2024年度 | 2025年度予測 | 2026年度予測 |
|---|---|---|---|
市場全体 | 3,043億円 | 3,046億円 | 3,205億円 |
レディス施術 | 1,918億円 | 1,920億円 | 1,950億円 |
メンズエステ | 155億円 | 156億円 | 165億円 |
2026年度には3,205億円への回復が予測されています。脱毛サロンの苦境が続く中、フェイシャル・痩身への需要シフトと、メンズエステの拡大が市場を下支えしています。
リラクゼーション市場:3,798億円で3年連続成長
リラクゼーション市場は最も活気のある分野です。2025年上期には3,798億円(前年比3.4%増)を記録しました。
セグメント | 市場規模 | 前年比 |
|---|---|---|
リラク全体 | 3,798億円 | +3.4% |
男性市場 | 1,770億円 | +4.8% |
着衣施術(男性) | 1,352億円 | +14.9% |
アイビューティー | 1,384億円 | 2年で+205億円 |
ネイルサロン | 1,455億円 | 堅調 |
特筆すべきはアイビューティー市場の急拡大です。20代女性の29.0%が利用する「必須インフラ」となっています。
トレンド1:男性美容市場の本格化
「特殊な客層」から「主力顧客」へ
男性客はもはや特殊なセグメントではなく、サロン経営において不可避な主力層となっています。
指標 | 数値 | 備考 |
|---|---|---|
着衣施術(男性) | 1,352億円 | 前年比+14.9% |
男性脱毛市場 | 635億円 | 4年連続拡大 |
男性1回あたり単価 | 4,879円 | 過去最高 |
成長の背景
- リモートワークの定着:Web会議で自分の顔を見る機会が増加
- ジェンダーレス化:美容への投資は男女共通という価値観
- 費用対効果の重視:男性は「料金のわかりやすさ」と「時短」を好む
- プラスαへの支出意欲:スキンケアや眉毛ケアなど付加価値メニューへの関心
経営への示唆:
- 男性も入りやすい店舗デザイン
- 短時間・効果重視のメニュー開発
- 「費用対効果」が伝わる料金体系
トレンド2:倒産件数過去最多の衝撃
235件の美容室が倒産
2025年の美容室倒産件数は過去最多の235件を記録しました。人手不足を要因とした倒産も調査開始以降で最多です。
課題 | 現状データ |
|---|---|
倒産件数 | 235件(過去最多) |
赤字経営のサロン | 約3割 |
採用競争 | 有名スタイリストの引き抜き激化 |
育成コスト | 6ヶ月・648時間以上の教育が必要 |
「拡大モデル」の崩壊
「人を雇えば成長できる」という従来の拡大モデルが崩壊しています。2026年は少人数あるいは「雇わない」設計のサロンが利益率を高める「個人プレイヤー有利」の時代に突入しました。
値上げの戦略性が生死を分ける
材料費、光熱費、テナント料、広告費のすべてが上昇する中で、適切な値上げができないサロンは赤字経営に陥っています。
生き残るサロンの特徴: 単なる価格転嫁ではなく、提供価値を「言語化」して説明できる 「高い」と言われるのではなく「この価値なら妥当だ」と思わせるカウンセリング力
トレンド3:消費者心理の変化「ウェルビーイング」の追求
「見た目の美しさ」から「持続可能な健康美」へ
2026年の消費者は、単なる「見た目の美しさ」だけではなく、「持続可能な健康美」や「精神的な充足」を合理的に追求しています。
サロン選びの変化:
- ググるからSNSへ:美容情報を探す場所はGoogleからSNSへ完全シフト
- 専門家志向:「〇〇の悩みならこの人」という特定分野のスペシャリストが選ばれる
- 予防美容:髪質改善や頭皮診断など「将来への投資」が急増
デジタルデトックスとしてのサロン
サロンでの滞在時間を「スマートフォンから解放される静寂の時間」と捉える顧客が増えています。空間デザインにおいてもデジタル機器の存在を感じさせない工夫が求められています。
インナービューティーの重要性
サプリメントや睡眠改善アドバイスをメニューに組み込むサロンが、顧客との深い信頼関係を築いています。2026年のサロンは「人生の調律場」としての機能が求められています。
トレンド4:AIとDXの実践的活用
AIは仕事を奪わない、時間を創出する
2026年、DXは「業務の自動化」から「顧客体験の高度化」へとステージを上げました。AIは美容師の仕事を奪うのではなく、事務作業を代替することで、人間にしかできない「創造的業務」に集中できる環境を創出しています。
チャット予約・AIエージェントの台頭
高額な掲載手数料を伴う従来の予約ポータルサイトから、自社SNSやAIエージェントを通じた「直接予約」へのシフトが加速しています。
変化 | 内容 |
|---|---|
チャット予約 | AIエージェントが24時間対応、予約完結 |
脱・外部リンク | DM内でその場で成約させる「オンプラットフォーム・コンバージョン」 |
SNS投稿 | AIで作成時間50〜80%削減、「量」から「質」へ回帰 |
AIアバターの限界と「人間味」の回帰
2026年にはバーチャルなAIインフルエンサーは飽きられ、リアルな施術者の声や、泥臭い「本音」の投稿が最も高いエンゲージメントを獲得するようになっています。
トレンド5:成功サロンの新しいビジネスモデル
「三位一体モデル」の登場
2026年に高収益を上げているサロンは、単なる施術の提供者ではなく、顧客のライフスタイルや自己表現をプロデュースする「コンテンツ・プロデューサー」としての顔を持っています。
salongraph™(サロングラフ)の事例:
- 美容室、ヘアメイク事務所、撮影スタジオを一体化
- 「髪を綺麗にしたその足で、最高の一枚を撮る」体験価値を提供
- 客単価を1.5倍以上に引き上げ
- 1,715億円規模の「推し活市場」をターゲットに
サブスクリプションの威力
定額制モデルの導入により、来店頻度を安定させ、売上予測の精度を高めるサロンが増えています。
成功事例:サブスク活用によって売上が2.9億円から5〜6億円規模へ拡大
パーソナライゼーションの徹底
「誰にでも合う」サービスではなく、「あなただけの」サービスへの特化が差別化の鍵です。
- 完全個室化:プライバシー確保と単価向上を同時実現
- 特化型ブランディング:「40代の髪質改善専門家」のように極限まで絞り込む
2026年注目の新施術・サービス
AIロボティクス×リラクゼーション
施術名 | 内容 |
|---|---|
AIハンド | ロボットが筋肉のコリをミリ単位で解析、24時間提供 |
サウンドセラピー | 特定周波数で細胞レベルからほぐす音響マッサージ |
ニューロセラピー | 脳波をコントロールしながら行う「脳の休息」施術 |
バイオ・メディカル的アプローチ
施術名 | 内容 |
|---|---|
DNA解析×マッサージ | 遺伝子レベルで最適プログラムを組むオーダーメイド |
腸活リラク | 腸内フローラを整え、美肌・免疫力アップを狙う |
クライオセラピー | 氷点下環境で血流促進、短時間で疲労回復と美肌 |
新しいサービス形態
- 訪問美容の産業化:高齢者施設だけでなく一般家庭、インバウンド客へ拡大
- バイオフィリックエステ:生きた植物や森林浴エッセンスを活用した空間体験型
まとめ:2026年に生き残るための3つの条件
1. 「価値の言語化」ができること
単なる値上げではなく、「この価値なら妥当だ」と顧客に納得させるカウンセリング力が生死を分けます。
2. AIで「時間を創出」し、人間にしかできないことに集中
事務作業をAIに任せ、浮いた時間で「顧客の人生の質を上げる対話」を行う。テクノロジーとヒューマニティの高度なバランスが求められます。
3. 曖昧さを排した経営判断
ターゲット設定や経営判断の根拠が曖昧な店舗は、物価上昇の煽りを受け、自然淘汰される運命にあります。2026年は「曖昧さが通用しない年」です。
「変化に対応する時間がない」方へ
ここまで読んでいただいた方の中には、こう思っている方も多いのではないでしょうか。
「業界の変化はわかった。でも、1人で施術も経営もこなしながら、新しい施策を実行する余裕がない」
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よくある質問(FAQ)
Q1. 美容室の倒産が過去最多とのことですが、どんなサロンが倒産していますか?
A:主に「価格競争から抜け出せない」「人材確保ができない」「値上げの言語化ができない」サロンが倒産しています。逆に、特定の専門性に特化し、提供価値を顧客に説明できるサロンは高収益を実現しています。ターゲット設定や経営判断の根拠が曖昧な店舗が淘汰される傾向にあります。
Q2. 男性客を増やすために、まず何をすべきですか?
A:まずは「男性OK」の明示から始めましょう。Webサイトや予約サイトに記載するだけでも効果があります。次に、男性が重視する「料金のわかりやすさ」「費用対効果」「短時間」を意識したメニュー設計を検討してください。男性の1回あたり利用単価は過去最高の4,879円に達しており、プラスαメニューへの支出意欲は高いです。
Q3. AIを導入すると美容師の仕事がなくなりませんか?
A:逆です。AIは美容師の仕事を奪うのではなく、事務作業を代替して「時間を創出」します。予約管理、SNS投稿作成、顧客データ分析などをAIに任せることで、美容師は人間にしかできない「創造的業務」や「顧客との対話」に集中できるようになります。2026年はテクノロジーとヒューマニティのバランスが重要です。
Q4. 値上げしたいのですが、客離れが心配です。どうすればいいですか?
A:鍵は「価値の言語化」です。単なる価格転嫁ではなく、「なぜこの価格なのか」「どんな価値を提供しているのか」を顧客に説明できるかどうかが生死を分けます。成功しているサロンは、カウンセリングの段階で提供価値を丁寧に伝え、「高い」ではなく「この価値なら妥当」と思わせる力を持っています。
Q5. 2026年に最も成長が期待できる分野は何ですか?
A:データから見ると、男性向け着衣施術(もみほぐし、整体、ドライヘッドスパ)が前年比14.9%増と最も高い成長率です。また、アイビューティー市場は2年間で205億円増と急拡大しています。新しい分野では、AIロボティクスを活用したリラクゼーションや、DNA解析に基づくパーソナライズ施術が注目されています。
参考文献・出典
- リクルート「美容センサス2025年上期」
- 矢野経済研究所「エステティック市場に関する調査(2024年)」
- 厚生労働省「令和2年雇用動向調査」
- 東京商工リサーチ「美容室倒産動向調査(2025年)」
- ホットペッパービューティーアカデミー「数字で見る美容業界」
- テンポスホールディングス「salongraph™事業発表資料」
